海外旅行についてのクレジットカード保険の範囲
クレジットカードの海外旅行保険の範囲は、保険会社の提供している保険とほぼ変わりません。
その範囲について説明します。
三井住友VISAカードを例にとってみましょう。
■三井住友VISAカードの保障内容
| 死亡・後遺障害保障 | 2,000万円 |
| 傷害治療費用保障 | 50万円 |
| 疾病治療費用保障 | 50万円 |
| 賠償責任保障 | 2,000万円 |
| 救援者費用保障 | 100万円 |
| 携帯品損害保障 | 15万円 |
上に挙げた金額は支払い上限です。
死亡・後遺障害保障は、死亡時・後遺障害時に下りる保険です。
死亡時に関しては特に問題ないでしょう。この額では問題がある、と考えるなら通常の生命保険でカヴァーすべきです。
これに対し、後遺障害は国家の社会保障の問題です。障害者年金などで解決すべき問題です。
いずれも問題ないでしょう。
傷害治療費用保障・疾病治療費用保障は、それぞれの治療費用を担保するものです。
賠償責任保障は、損害賠償を負うときに下りるものです。
よくありがちなものとして、海外ではホテルの排水が悪いことが多く、バスルームから水が漏れてカーペットを汚してしまうことがあります。こうしたカーペットの補修代など、損害賠償責任を負う場合に、賠償責任でカバーできます。
救援者費用補償は、海外で本人に何かあったときに家族(救援者)が駆けつける場合に下りる費用補償です。
重篤のときは重要になります。
携帯品損害補償は、例えば飛行機事故などで携帯品が焼失した場合などに下りる補償です。
免責1事故3,000円というのは、補償請求に3,000円払う必要がある、という程度の意味です。
偶然の事故により壊れた物を補償してもらえるので、非常に役に立つ保険です。1事故ごとに20万円が限度となります。
保険会社のものとは、若干ですが違いが生じる部分があります。
■疾病死亡
傷害死亡ではなく、疾病死亡(病死)の場合、クレジットカードの保険では補償対象になっていません。これに対し、保険会社では補償対象となっています。
■飛行機遅延損害・飛行機寄託手荷物遅延
飛行機遅延損害は、飛行機が遅れた場合のホテル代・食事代を2〜3万円程度で補償するもので、頻度としてはかなり多いものです。
また、飛行機寄託手荷物遅延は、飛行機に預けた手荷物が届かなかった場合など、遅延後48時間以内の必要費(下着・服など)を補償するもので、これも頻度が高いものです。
これらは保険会社のみ補償対象としています。
※三井住友海上・損保ジャパンではオプションです。
クレジットカードに付帯する海外旅行傷害保険
クレジットカードの比較本などで、「海外旅行へ行くには、クレジットカードに付帯している保険で十分です」、という記述が時折あるようです。
これは嘘ではないのですが、正確ではありませんでした。
トップページにも書きましたが、グアムなど、クレジットカード会社の海外デスクが充実しているところに限ります。
付記:
最近になって、クレジットカードでもキャッシュレス治療が可能となりました。
そうすると、クレジットカードの付帯でも賄えると考えることもできます。
ただ、クレジットカードの付帯でまかなうのがいいのか、それともやはり保険会社の海外傷害保険に加入しておくべきなのか、断言できません。
外務省のホームページでも、保険に入る重要性を強調しつつ、ただ、このどちらがいいかは明言していません。
保険というのはどんな保険でも、やはりそれは賭けの一種で、だからどちらに張るのがいいか、それは明言できないものだと思います。
もちろん、中近東・アフリカなど、疫病のある地域では、やはり保険会社のほうがよいでしょう。中国も保険会社の保険に入ったほうがよい国のひとつです。
反対にグアムあたりなら、カード付帯のもので大丈夫だと思います。
それ以外の先進国に関しては、行く期間や時期・体調なども考慮して、ご自身の判断で決してください。
安心を買う、という意味では、保険会社の保険に加入しておくことに、今でも十分に意義があると考えています。それでも判断はやはり揺れるところです。
